
WPvivid Backup Pluginは、WordPressサイトのバックアップや移行、を支援するプラグインです。
WPvividは、無料版でもサイトの全データをバックアップすることができ、他のプラグインのように無料版でも容量制限がありません。
また、Dropbox、Google Drive、Microsoft OneDrive、Amazon S3など、多くのリモートストレージサービスに対応しており、バックアップデータを安全に保管することができます。
WPvivid Backup Pluginのできること
- 簡易バックアップ:WordPressサイトのバックアップを簡単に作成できます。データベースのみ、ファイルのみ、またはサイト全体(データベース+ファイル)のバックアップを選択できます。
- 自動移行:ワンクリックでWordPressサイトを新しいドメインにクローンし、移行できます。
- ステージングサイトの作成:本番サイトのサブディレクトリにステージングサイトを作成し、WordPress、プラグイン、テーマ、ウェブサイトの変更を安全にテストできます。
- スケジュールバックアップ:ウェブサイトで自動的にバックアップを実行するスケジュールを設定できます。
リモートストレージへのオフサイトバックアップ:バックアップをリモートの場所に送信できます。 - ワンクリック復元:ワンクリックでバックアップからWordPressサイトを復元できます。
WPvivid Backup Pluginのインストール
WordPressにログインして、更新があれば全て終わらせてから作業しましょう。
1・プラグイン>新規プラグインを追加
「新規プラグインを追加」ボタンをクリックして、キーワードで「WPvivid Backup Plugin」を検索します。
2・WPvivid Backup Pluginをインストール
「今すぐインストール」をクリックしインストールが完了したら「有効化」します。
3・WPvivid Backup
インストールプラグイン一覧の画面に戻ると、左側メニュー欄に「WPvivid Backup」と言うメニューができています。インストールは、これで完了です。
WPvividでサイトをバックアップする方法
左側メニューにある「WPvivid Backup」をクリックすると、操作画面になるので以下の手順にしたがってバックアップを完了してください。
バックアップ
バックアップと復元タブでは、バックアップするデータを指定することができます。
バックアップデータは、下記図の「データベースと画像ファイル」をバックアップしローカルに保存するを選択し、「このバックアップは手動でのみ削除可」にチェックを入れて「バックアップ」ボタンを押すとサイトのバックアップが開始します。
バックアップデータは、サーバーのwp-content/wpvividbackupsフォルダに保存されます。
WPvividで復元する方法
WPvividで復元する方法には、2つあります。
1つ目は、サーバー内のファイルから復元する方法を解説します。
サーバー内のバックアップファイルから復元
同一ページを下にスクロールすると、バックアップされたファイルの一覧がありますので、復元したいときは、ファイルを選んで「復元」ボタンを押します※先頭にチェックを入れないこと
復元タブが開きますので、バックアップ以下から復元する⇒年月日によるファイル名を確認して、間違いが無ければ「復元」ボタンをクリックします。
復元が完了すると「復元が完了しました」と言うメッセージが出るので「OK」ボタンをクリックすると、復元は完了します。
バックアップファイルのダウンロード
通常は、サーバー内のwp-content/wpvividbackupsフォルダに保存されていますが、自分のPCにダウンロードして保存することができます。
ファイルを選んで「ダウンロード」リンクをクリックします。
ダウンロードタブが開きますので「ダウンロード」リンクをクリックします。
Windowsの場合は、以下の画面が右上に出ます。これで完了です。
このダウンロードしたバックアップファイルをアップロードして、復元することもできます。
ダウンロードしたバックアップファイルから復元
自分のPCのフォルダにある、バックアップファイルをWPvividにアップロードして「復元」します。
アップロードタブをクリックして「ここにファイルをドロップ」又は「ファイルを選択」で、ダウンロードしていたWPvividバックアップファイル(Zipファイルのまま)をアップロードします。
ファイルを選択すると、下にファイル名と「Upload」「Cancel」ボタンが表示されますので、「Upload」ボタンをクリックするとアップロードされます。
アップロードしたファイルを一覧から選択して「復元」ボタンをクリックします。
後は、通常の「復元」と同じ工程になります。
以下の画面がでたら完了です。
別サイトにデータを移行する方法
自分のPCのフォルダにある、バックアップファイルを別サーバーにアップロードして「復元」すると、簡単にサイトを移行することができます。
以下の見本サイト「デジタルブログ」を
https://blog01.osslicense.jp/ ⇒ https://blog03.osslicense.jp/へデータを移行してみます。
手順は、以下の通りです。
- サーバーにWordPressをインストールする。
- URLにSSLを設定する。(https://)
- WordPress URLをhttps://に変更する。
- WPvivid Backup Pluginをインストールする
- バックアップファイルでサイトを復元する
移行先のWordPressの初期設定
移行先、https://blog03.osslicense.jp/に、移行に必要な初期設定をします。
手順1の、「WordPressをインストールする」は、省かせていただきます。
手順2、URLにSSLを設定する。(https://)は、ご利用中又はご契約されたレンタルサーバーのコントロールパネルから行いますので、サーバーのマニュアルに沿って設定してください。
WordPress URLをhttps://に変更する。
移行先のWordPressのダッシュボードにログインして、設定>一般設定にあるURLを変更します。
http://の部分をhttps://に変更するとURLが変わるので、一度ログアウトされますので、インストール時に使った、IDとパスワードを準備しておきましょう。
https://に変更して、スクロールした一番下にある「変更を保存」ボタンをクリックすると、再度ログイン画面になるので、インストール時に使った、IDとパスワードでログインします。
WPvivid Backup Pluginをインストールする
「WPvivid Backup Pluginのインストール」の章で説明したとおりに、「新規プラグインを追加」からWPvivid Backup Pluginをインストールして「有効化」します。
WPvivid Backup Pluginをインストールした直後の、プラグイン一覧は以下の通りです。
バックアップファイルでサイトを復元する
「ダウンロードしたバックアップファイルから復元」の章での説明と同じ手順で、自分のPCのフォルダにある、バックアップファイルを別サーバーに
アップロードしたファイルを一覧から選択して「復元」ボタンをクリックします。
後は、通常の「復元」と同じ工程になります。
再ログイン時の注意点
復元が完了すると、一度ログアウトされて「再ログイン」画面が表示されます。
一般的な「復元」は、同じURLで同じサイトをバックアップして「復元」していたので、ログインIDとパスワードは同じでした。
しかし、今回は移行先サイトの設定の上に復元ファイルのデータを上書きするので、IDとパスワードが元サイトと同じになってしまうのです。
ユーザーの変更

サイトのお引越しなどで、旧サイトのデータを移行先にアップロードした場合、IDとパスワードは旧サイトと同じになります。
変更したい場合は、ユーザーの編集画面から必要な情報を書き換えましょう。
ただし、ユーザー名(ID)は変更できませんので、どうしても変更したい場合はユーザーの新規追加をして、ログインに使用したユーザーを削除しましょう。

バックアップファイルがあなた自身のデータであれば、そのままでもOKですが、サイト売買で購入したデータだったりする場合は、もとのIDとパスワードは他人のものなので変更ではなく削除が必要です。
ユーザーの追加と削除
ログインIDとパスワードが上書きされているということは、管理者ユーザーが元のサイトのユーザーに上書きされているということなので、ユーザーを新しく作成する必要があります。
左側メニューのユーザーから「新規ユーザーを追加」をクリックします。
必須の項目を記入して、「新規ユーザーを追加」をクリックします。
新規ユーザーが追加されたら、右上のメニューから一旦ログアウトします。
再ログインの画面が表示されるので、新しく追加したユーザーIDとパスワードでログインします。今後、このIDとパスワードで管理します。
ユーザー一覧画面に戻り、インストールに使用したユーザーIDを削除します。
ユーザーの削除画面で、インストールしたすべてのコンテンツを、新しいユーザーのものにするを選択して「削除を実行」をクリックします。
最後に、サイトのURLで表示を確認して完了です。
まとめ

サイトのお引越しができるプラグインには、All-in-One WP Migrationがあります。こちらも、バックアップ機能やエクスポートに優れていておすすめです。
ただし、これらのプラグインが使えるか使えないかは契約しているレンタルサーバーの機能や仕様にとても左右されてしまうんです。
All-in-One WP Migrationのページでも説明しましたが、年月を重ねたサイトはデータの大きさが1GBを超えてきます。
私が使っている「ラッコサーバー」の一番低価格のRK1と言うプランですと、
All-in-One WP Migrationの最大アップロードファイルサイズは2GBあるので1GBぐらい楽勝です。
以下の画像は、ロリポップサーバーの例ですが、100MBです。あきらかに、1GBを超えるファイルはアップロードできませんね。
ロリポップサーバーも色んなプランがあるので、全部おなじではないとおもいますが、ハイスピードプランでこんな感じでした。
これは、WPvivid Backup Pluginでも起こりうることなので、レンタルサーバーを契約する時はお試し期間中に、こういった部分も調べておいた方が良いですね。
因みに、激安なので使っているリトルサーバーさんは、WPvivid Backup Pluginではアップロードも復元もできるんですが、なぜか肝心のバックアップができません。
皆さんも、いざと言う時のためにバックアップや復元の方法については、調べて準備しておくことをおすすめします。
ラッコサーバーさんでは、手動ですがサーバーでフルバックアップができるので安心です。