All-in-One WP Migrationの利用時における、エクスポートできない、インポートできない最も考えられる原因は、エクスポートしたファイルのサイズが、移行先のアップロードファイルサイズの制限を超えている場合です。
All-in-One WP Migrationは、2013年にリリースされ、6,000万以上のサイトで利用されているWordPressプラグインの1つで、初心者でも簡単にサイトを移行できるよう設計されています。
また、All-in-One WP Migrationは、広範囲にテストされ、ほとんどのWordPressプラグインとテーマと互換性が確認されています。
つまり、このプラグインをインストールして使用する際には、他のプラグインとの互換性に起因する速度低下、バグ、故障の心配はありません。
All-in-One WP Migrationでエラーになる原因
エクスポートできない、インポートできないの原因のほとんどは、WordPressを設置しているサーバー側の設定によるものが、ほとんどであると思って間違いありません。
1.PHPのバージョンを揃える:All-in-One WP Migrationを使ってインポートする際には、移行元と移行先のPHPバージョンが違う場合にエラーが発生することがあるようです。予期せぬエラーを避けるためには、事前にPHPバージョンを揃えることをお勧めします。
インポート先とバックアップファイルのPHPバージョンが違うと、下記のような表示が出ます。インポートに失敗する可能性について「詳しくはこちら」のリンクでご覧ください。
2.WordPressを最新にアップデートする:All-in-one WP Migrationを使用してインポートする場合、データベース、メディア、プラグイン、テーマは上書きされますが、WordPress本体は上書きされません。
しかし、移行元と移行先のWordPressのバージョンに差異がありすぎる場合、移行後にトラブルが発生する可能性があります。
そのため、移行元でバックアップを取り、最新バージョンにアップデートしてから移行し、移行元と移行先でWordPressのバージョンを揃えておくことをおすすめします。
3.最大アップロードファイルサイズが小さい場合:エクスポートしたファイルサイズが、引っ越し先サーバーの最大アップロードファイルサイズより大きい場合は、移行先でインポートできません。
All-in-One WP Migrationでインポートできない理由
All-in-One WP Migrationを使ってインポートできない・終わらないの、最も考えられる原因がこの引っ越し先サーバーの最大アップロードファイルサイズが小さい事です。
引っ越し先サーバーの最大アップロードファイルサイズを確認するには、All-in-One WP Migrationのサイトのインポート画面で、以下の部分を見ることで確認できます。
例えば、All-in-One WP Migrationを使ってを使って、投稿と固定ページ合わせて20ページぐらいのサイトをエクスポートしてみると、268MBありました。
以下の画像は、ロリポップサーバーの例ですが、100MBです。あきらかに、268MBのファイルはアップロードできませんね。
以下の画像は、ラッコサーバーさんの例ですが、2GBです。こちらは、まだまだ、余裕です。
All-in-One WP Migrationでインポートできない時の対処法
投稿が25記事ほどあって、コメントなども無いサイトを、普通にエクスポートしようとしたら「379MB」ありました。
このサイズでは、最大アップロードサイズが100MBのサーバーにはインポートできません。
そこで、サイトをエクスポートの「高度なオプション(クリックして展開)」をクリックして、以下の様にチェックを入れて「エクスポート先⇒ファイル」をクリックします。
41MBまで削減できました。
さらに、以下の様にプラグインをエクスポートしないを選択すると、
なんと、ファイルサイズは4MBになりました。
ちなみに、メディアライブラリをエクスポートに含めると、273MBになってしまうので、画像は別途ダウンロードしてください。
画像ファイルの場所
メディアライブラリの画像は、WordPressのインストールフォルダの/wp-content/uploads/年/月/フォルダに格納されています。※以下の図を参照
年と月ごとにフォルダが自動生成されて、画像が格納されていますのでFTPなどで、一括ダウンロードしてください。
移動先の画像ファイルの場所も、/wp-content/uploads/年/月/フォルダになりますので、FTPで一括アップロードすれば、サイト上の画像も元通り表示されるようになります。
インポートの手順と注意事項
引っ越し先WordPressの、ログインIDとパスワードが引っ越し元のログインIDとパスワードが違っていると、インポートした時に上書きされます。
ログインしようとすると、引っ越し元のログインIDとパスワードで無ければログインできないので、元のIDとパスワードを忘れないように控えておきましょう。
インポートの手順は、
- 引っ越し先サーバーにWordPressをインストールする。
- プラグインにAll-in-One WP Migrationをインストールし有効化する。
- All-in-One WP Migrationメニューのインポート画面を開く
- エクスポートしておいた引っ越し元のファイルをドラッグする。
- 引っ越し元のIDとパスワードでログインする。
- タイトルやSSL設定、パーマリンクなどが元の状態になっているか確認する。
- FTPで引っ越し先の/wp-content/uploads/年/フォルダに画像(月フォルダ)をアップロードする。
- 公開されているページで、画像が表示されているか確認する。
- テーマをインストールする。
- 足らないプラグインなどを手動で追加する。
※エクスポートファイルの名前は、ドメイン名+日付+.wpress となっています。もし、ダウンロードファイルが見つからない時は、拡張子で検索してみましょう。
All-in-One WP Migrationでインポートのまとめ
サーバーを引っ越しする場合には、サーバー契約をする前にAll-in-One WP Migrationでインポートとエクスポートが可能か下調べしてから行った方が無難です。
何故なら、引っ越し先サーバーを契約してしまった後で、インポートできないエクスポートできないとなると、大変な労力と時間がかかるからです。
特に、引っ越し先サーバーのPHPバージョンと最大アップロードファイルサイズを確認しましょう。
これらは、サーバーのお試し期間中にWordPressをインストールしAll-in-One WP Migrationでインポートのテストをしてみるとわかります。
お試し期間中に、インストールできない事がわかれば無駄な出費や手間を省くことができます。
All-in-One WP Migrationでエクスポートできない理由
※3か月分のデータを吹っ飛ばしてしまった時にここから先のデータが無くなってしまいました。只今復旧中です。
2023/08/27に、ここまで復旧しました。もう少しお待ちくださいね