
こんにちは!香奈枝です。
仮想化技術という言葉を聞いたことはありませんか?仮想化技術とは、複数の仮想的なコンピュータを1台の物理的なコンピュータ上に作り出す技術のことです。
2024/09/18 最新の内容に更新しました。
つまり、複数のOSを1つの物理マシンで実行できるようになるのです。
この技術を利用することで、コンピュータのハードウェア資源を効率的に使うことができ、コストやスペースの削減につながります。
今回紹介する「VMware ESXi」は、複数の仮想マシンを一つの物理マシン上で実行できる仮想化ソフトウェアです。
VMware社が提供していて、多くの企業で利用されています。このソフトウェアを使うことで、コストの削減や運用効率の向上、高い可用性などのメリットがあります。
VMware ESXiの基礎知識
VMware ESXi 物理サーバ上に直接インストールできる堅牢なベアメタル ハイパーバイザーの詳細をご紹介します。VMware ESXi は基盤となるリソースに直接アクセスして管理できるため、ハードウェアを効果的にパーティショニングして、アプリケーションの統合とコストの削減を実現できます。業界をリードするその効率的なアーキテクチャは、信頼性、パフォーマンス、およびサポートにおいて標準となっています。
ハイパーバイザーのダウンロードページから引用しました。
https://www.vmware.com/jp/products/esxi-and-esx.html
ベアメタル ハイパーバイザーとは何か?
以下は、このページを翻訳し、わかりやすく要約して解説しました。
https://www.vmware.com/jp/topics/glossary/content/bare-metal-hypervisor.html
簡単に言うと、ハイパーバイザーとは、コンピューターのソフトウェアをハードウェアから分離し、仮想マシンの作成と管理をサポートする仮想化ソフトウェアのことです。
ベアメタル ハイパーバイザーは、物理リソースと仮想リソースの間で要求を変換し、オペレーティング システムをハードウェアから分離します。
このため、オペレーティング システムやアプリケーションをさまざまな種類のハードウェアで実行できるようになります。
また、複数のオペレーティング システムと仮想マシンを同じ物理サーバーに配置することができ、必要に応じてワークロードをシフトし、処理能力を拡張することができます。
ベアメタルとはどういう意味か?
ベアメタルとは、オペレーティングシステムがない状態のコンピューターのことを言います。
普通のサーバーと同じように使えますが、仮想化ソフトウェアを追加することで、複数の仮想マシンをホストすることができます。
また、ベアメタルクラウドとは、パブリッククラウドをレンタルするだけでなく、実際のサーバーをレンタルすることを指します。
VMware vSphereの最新バージョンについて
VMware vSphereの最新バージョンは、2022年10月11日に発表されたvSphere 8です。このバージョンには、VMware ESXi 8.0およびVMware vCenter Server 8.0が含まれています。
vSphere 8では、オンプレミス環境でもクラウドの恩恵を受けることができるようになったり、DPUに対応してワークロードのパフォーマンスが向上するなど、新機能が追加されています。また、サブスクリプション型ライセンス「VMware vSphere+」も導入されました。
まとめ
vSphere 8.0は、最新のテクノロジーと業界のトレンドを取り入れ、仮想化環境のパフォーマンス、セキュリティ、運用効率を大幅に向上させています。これにより、企業はハイブリッドクラウド環境やクラウドネイティブアプリケーションの導入を加速し、ビジネスの俊敏性と競争力を高めることができます。
関連リソース
- VMware公式ドキュメント: vSphere 8.0リリースノートで詳細な技術情報が提供されています。
- トレーニングと認定資格: 新機能を活用するための公式トレーニングや認定プログラムも更新されています。
VMwareの最新のライセンス情報について
VMwareの最新のライセンス体系は、2024年2月に大幅に変更されました。主な変更点は以下の通りです。
- 永続ライセンスの撤廃:すべてのライセンスがサブスクリプション形式で提供されるようになりました。
- 新しいエディション:VMware Cloud Foundation(VCF)、VMware vSphere Foundation(VVF)、VMware vSphere Standard(VVS)、VMware vSphere Essentials Plus(VVEP)の4つのエディションが提供されています。
- 料金体系の変更:各エディションごとに異なる料金体系が設定されています。
これにより、ライセンスの選定がよりシンプルになりましたが、必要な機能以上のプランを選ばざるを得ない場合もあります。
VMwareの最新のライセンス情報については、以下の公式ページで確認できます。
クラウドサービスとの統合について
VMware ESXiの基礎知識:まとめ
VMware ESXiについて、簡単にまとめてみました。
VMware ESXiとは、1つの物理サーバー上で複数の仮想サーバーを動作させるためのソフトウェアで、このソフトウェアを使うことで、物理サーバーのリソースを最大限に活用することができ、Windows、Linux、UNIXなどのオペレーティングシステムを仮想化することができます。
また、仮想マシンは完全に分離されているため、1つの仮想マシンがクラッシュしても、他の仮想マシンに影響を与えることが無く、高い信頼性とセキュリティを提供し、仮想マシンのデータやアプリケーションのセキュリティを強化するための機能も備えています。
VMware ESXiの主な特徴について
- 物理サーバーを仮想化することで、ハードウェア障害やセキュリティ問題による影響を受けにくくなります。また、物理サーバーを仮想化することで、物理サーバーに依存せずに複数の仮想マシンを管理できます。
- VMware ESXiは、物理サーバーを追加することで、仮想マシンの数を増やすことができます。また、物理サーバーが故障した場合でも、別の物理サーバーに仮想マシンを移行することができるため、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
- VMware ESXiは、物理サーバーのリソースを最適化することができます。例えば、物理サーバーのCPUやメモリーなどのリソースを仮想マシンに割り当てることができるため、必要なリソースを効率的に使用することができます。
- VMware ESXiは、物理サーバーを仮想化することで、管理性が高くなります。例えば、物理サーバーのOSやアプリケーションのアップデートを行う際に、仮想マシンを停止する必要がありません。また、物理サーバーの管理と同様に、仮想マシンを管理することができます。
他の仮想化技術と比較して、高い安定性・信頼性やスケーラビリティ、リソースの最適化、管理性の高さが特徴と言えます。
VMware社(ヴイエムウェア)について
VMware, Inc.(ヴイエムウェア)は、アメリカのカリフォルニア州に本社を置くIT企業で、クラウドコンピューティングと仮想化に特化した製品やサービスを提供しています。
世界で最もシェアが高く、売上高でもソフトウェアベンダー全体の中で第5位になっています。
最近は、クロスクラウドの開発に力を入れており、マルチクラウドを使いやすくし、複雑化やサイロ化を避けるためのサービスを提供しています。
この情報は、出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から得ています。
VMware vSphere 8 の 60 日間無料評価版のページ
以下にVMwareの公式ドキュメント、コミュニティフォーラム、トレーニングリソースへのリンクをまとめました:
公式ドキュメント
- VMware Docs Home: すべてのVMware製品のドキュメント、KB記事、技術論文、リリースノートなどを検索できます。
- VMware vSphere のドキュメント: vSphereに関する詳細なドキュメントです。
- VMware Tools Documentation: VMware Toolsの最新情報を含むドキュメントです。
コミュニティフォーラム
- VMware Community Forum: VMwareユーザーがディスカッションを行い、アイデアを共有し、サポートし合うためのフォーラムです。
- VMware Groups: 各国のVMwareユーザーグループに参加して、地域ごとの情報交換ができます。
トレーニングリソース
- VMware Learning Paths: VMware製品、役割、スキルレベルに基づいてコースを選定するための学習パスです。
- Welcome to VMware Learning: VMwareの教育サービスに関する情報とリソースが提供されています。
これらのリソースを活用して、VMwareの知識を深めてくださいね。
VMware ESXiの将来性について
VMware ESXiは仮想化技術の先駆けであり、現在でも多くの企業で利用されています。
今後もVMware社は、VMware ESXiの進化を続け、より使いやすく、高機能な製品を提供していくことでしょう。
具体的には、より高いパフォーマンス、柔軟性、セキュリティ性を実現する機能が追加されると期待されます。
近年は、クラウドコンピューティングの普及によって、仮想化技術の需要が増えており、VMware社もクラウド環境に対応した製品を提供しています。
今後も、VMware ESXiは、クラウド環境での利用において、重要な役割を担うことが期待されます。

要するに、VMware ESXiは今後も進化し続ける予定で、クラウド環境での利用においても重要な役割を担うことが期待されますが、競合他社や新しい技術にも注意する必要があるということですね
esxiについてFAQのまとめ
Q: ESXiとは何ですか?
A: ESXiはVMwareが提供する業界標準のハイパーバイザーです。物理サーバ上で直接実行され、複数の仮想マシン(VM)を同時に稼働させることができます。
Q: ESXiの主な利点は何ですか?
A: ESXiの主な利点には、高い信頼性、スケーラビリティ、パフォーマンスがあります。また、サーバの仮想化により、ハードウェアコストの削減、管理の簡素化、災害復旧の容易さが向上します。
Q: ESXiとESXの違いは何ですか?
A: ESXは以前のVMwareのハイパーバイザーで、(VMwareがESXiをリリースした際に、Linuxカーネルを自社のもので置換しました)完全なサービスコンソールを持っていました。
ESXiはその軽量版で、サービスコンソールを持たず、小さいフットプリントと高いセキュリティを提供します。
また、VMware ESXは有償であるのに対し、VMware ESXiは無償で入手して利用することができます。
Q: ESXiは無料で利用できますか?
A: VMwareはESXiの無料版を提供していますが、このバージョンには機能制限があります。フル機能を利用するには、有料のライセンスが必要です。
Q: ESXiをインストールするためのハードウェア要件は何ですか?
A: ESXiをインストールするためには、互換性のあるプロセッサ、十分なメモリ、ストレージ、ネットワークインターフェースが必要です。
- 64bit 対応している x86 CPU
- 2つ以上のコアを持つホストマシン
- 2GB以上の物理メモリ(8GB以上を推奨)
- ギガビットまたは10Gbイーサネットコントローラ
- 2GB以上のインストール領域(HDD/SDカード/USBメモリ)
- ESXiブート専用ディスク:32GB以上(推奨128GB以上)
- VMFS データストアを作成するには、ESXi インストーラでインストール ディスクに最低 128 GB の空スペース
具体的な要件は、VMwareの互換性ガイドを参照してください。
Q: ESXiのバックアップと復元方法は?
A: ESXiのバックアップと復元は、VMwareのバックアップソリューションやサードパーティのツールを使用して行います。
これには、仮想マシンの全体バックアップ、インクリメンタルバックアップ、さらには仮想マシンのデータのみをバックアップする方法が含まれます。
復元時には、バックアップから直接データをESXiサーバに戻すことができます。
Q: ESXiのアップグレード方法はどのようなものですか?
A: ESXiのアップグレードは、VMwareのアップグレードガイドに従って行います。
通常、インストールメディアを使用して新しいバージョンをインストールするか、既存のESXiサーバをリモートからアップグレードします。
アップグレード前には、システムと仮想マシンのバックアップを取ることが推奨されます。
さらに詳細な情報や具体的な操作方法については、VMwareの公式ドキュメンテーションやオンラインフォーラムを参照することをお勧めします。
VMware ESXiについての参考書籍など
以下の書籍は、Kindle版のためダウンロードしてすぐに読むことができます。また、kindleunlimitedメンバーシップに含まれていますので、メンバーの方は0円で読む事ができます。
VMware vSphere7インテグレーションガイド impress top gearシリーズ Kindle版
・仮想化システムの活用を基礎から解説
本書では、このvShereの最新バージョンであるvSphere 7を題材に、システムにおける活用を解説します。仮想化の基本から説明し、新規にvSphere 7を導入する場合のほか、既存vSphereから移行する場合の手順、確認事項、注意点をまとめました。
速習 VMware vSphere Hypervisor 6: 自宅で学べる無料版 ESXi の使い方 Kindle版
本書籍では VMWare vSphere HyperVisor 6 の使い方を題材にハイパーバイザーの仕組みと仮想化について扱います。vSphere HyperVisor を使うことで「無料」で本格的な仮想化環境を自宅や職場に構築することができます。これを作ることで昨今のITインフラのトレンドである仮想化を学べますし、これを自宅のインフラ基盤とすることで他のITスキルも効率よく学ぶことができます。