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身近になりつつある「エッジAI」についてわかりやすく解説

- エッジAIとは近年、様々な分野で耳にする機会が増えた「AI(人工知能)」という言葉。従来、AIを用いた処理を行うためには、クラウドと呼ばれるインターネット上の巨大なサーバーにデータを送信し、解析を行う必要がありました。しかし、この方法では、どうしても処理に時間がかかってしまうことや、プライバシーに関わる重要なデータを扱う際のセキュリティ面での不安が課題として挙げられます。こうした課題を解決するのが、「エッジAI」と呼ばれる技術です。エッジAIは、従来クラウドコンピューティングで行っていたAI処理を、スマートフォンやセンサーなどの端末側で実行します。私たちの身近なものでは、スマートフォンのカメラアプリで顔認証を行う機能や、製造現場で使用される機械の故障を事前に検知するシステムなどに活用されています。エッジAIの最大のメリットは、データを収集したその場で処理できる点にあります。そのため、クラウドAIで課題として挙げられていた処理の遅延やセキュリティリスク、通信コストなどを大幅に改善することが期待できます。今後、5Gなどの高速通信技術やIoTの普及に伴い、エッジAIはますます私たちの生活に浸透していくと考えられます。